医療事務の転職面接で聞かれること20選|受かる人の答え方・例文まで徹底解説

医療事務の転職面接

医療事務の転職面接は、他の職種とは少し違う視点で見られることをご存じでしょうか。

「志望動機はどう伝えればいい?」「経験が浅いけど大丈夫?」「患者さんとの対応について聞かれたら…」──こうした不安を抱えたまま面接に挑むと、せっかくのチャンスを活かしきれないこともあります。

実は、医療事務の面接では 決まって聞かれる質問のパターン が存在します。

面接官はスキルだけでなく、患者さんへの接し方やチームで働ける協調性、そして「長く続けられる人かどうか」を重点的に確認しています。

本記事では、医療事務の転職面接でよく聞かれることを20選紹介し、それぞれに「面接官の意図」「受かる人の答え方」「具体的な例文」まで徹底解説します。

この記事の4つのポイント
  • 医療事務の転職面接でよく聞かれることを、目的別に20個ピックアップ
  • 面接官の「質問の意図」を明示し、的確な答え方の方向性を解説
  • そのまま使える好印象の回答例文を提示し、準備時間を短縮
  • 志望動機・経験・人柄・働き方まで、医療事務ならではの対策を具体化
目次

医療事務の転職面接で重視されるポイント

医療事務の仕事内容と、面接で見られる“適性”

📌主な業務領域

  • 受付・初再診対応/保険証確認・資格確認

  • 会計・金銭管理/釣銭・締め処理

  • レセプト(診療報酬請求)・返戻対応

  • 予約・電話応対・カルテ管理(紙/電子)

  • 各種文書作成(診断書・紹介状の受付連携)

📌面接でチェックされがちな適性

見られる力 現場での具体例 面接で評価される一言
正確性 保険情報の転記ミスを防ぐ二重チェック 「金銭・個人情報は声出し確認と相互チェックを徹底」
接遇力 不安な患者への声かけ・姿勢 「相手の速度に合わせ、要約+復唱で安心感を」
守秘義務 待合での個人情報配慮 「氏名の呼び上げ方・書類の掲示範囲に注意」
協調性 看護師・医師との連携 「混雑時は優先度を共有し役割を柔軟にシフト」
マルチタスク 受付列・電話・会計の同時進行 「ピーク時は作業分解と一時保留の基準を明確化」

コツ:「安全・正確・安心」を支える行動習慣(復唱/Wチェック/声がけ)を自分の言葉で語れると強い。

病院・クリニックが特に重視する3要素

  • 協調性:医師・看護師・コメディカル・事務のチーム連携が要。

    • 行動指標:引継ぎメモ/ToDo共有/優先度のすり合わせ(例:「救急対応>会計>電話折返し」など基準化)

  • 正確性:レセプト一点の誤りが収益に直結。

    • 行動指標:チェックリスト運用/声出し確認/相互確認(ダブルチェック)

  • 継続性:離職率の低さは教育コスト低減と医療品質の安定に直結。

    • 行動指標:勤務条件と生活リズムの整合性/キャリア見通しの提示(例:「レセプト強化→主任補佐へ」)

面接では「過去の行動事実(STAR)」で語る:
S状況/T課題/A自分の行動/R結果。数値・再現性を一言添える。

面接官が知りたい“医療事務ならでは”の3ポイント

  1. 患者対応力(安心をつくるコミュニケーション)

    • 例:高齢者・外国語・耳の遠い方への配慮(ゆっくり、はっきり、要約と指差し)

    • 面接の言い回し例:

      • 「説明は短い文+肯定的表現+復唱を基本にしています」

  2. 医療知識の基礎(用語・算定の土台)

    • 例:初再診料/加算の基本/算定漏れ防止の流れ

    • 言い回し例:

      • 「初診再診・加算は一次チェック→レセプト時の二次確認で漏れを減らします」

  3. 長期就労の意思(教育コストを回収できるか)

    • 例:家庭・通勤・シフト希望の現実性

    • 言い回し例:

      • 「土曜午前は原則可、月1の遅番も調整可。長期でレセプト強化に取り組みたいです」

基本マナーと注意点(服装・言葉遣い・振る舞い)

📌身だしなみ

  • ダーク系スーツ(黒・紺・グレー)/シャツは白系、靴はプレーン

  • 髪色は自然、前髪は目にかからない長さ、香水は不可

  • メイクは清潔感重視、アクセサリーは最小限、ネイルはクリア〜自然色

医療事務の面接

📌言葉遣い・所作

  • 語尾は「〜です/〜ます」で簡潔に、結論→理由→具体例の順

  • 入退室・お辞儀・資料の受け渡しは両手で

  • 個人情報に触れる書類は表紙やクリアファイルで目隠し

📌持ち物・当日の段取り

  • 履歴書/職務経歴書/資格写し(医療事務・調剤事務など)/メモ・筆記具

  • 10〜15分前到着/受付での挨拶(医療機関名+面接時間+氏名)

  • オンライン面接の可能性にも備え、背景・照明・マイクテスト(医療機関は対面中心でも初回はオンラインがあり得ます)

  • マスク着用は先方の運用に合わせる(受付で指示があれば従う)

NG例:
・「前職の不満」を詳細に語る(守秘の観点×建設的でない)
・曖昧な勤務可能時間(採用判断ができない)
・専門用語の誤用(自信だけ高く見えてしまう)

療事務の面接でよく聞かれる質問20選と答え方

【志望動機】“なぜ医療事務/なぜこの院か”

質問例(2問)

  1. なぜ医療事務を選んだのですか?

  2. 当院(このクリニック)を志望した理由は?

面接官の意図

観点 見たいポイント 要注意
動機の一貫性 継続性と適性 「とりあえず事務」など汎用回答
施設理解 診療科・患者層の理解 HPのコピペで浅い理解
価値提供 自分の強み×現場課題の合致 自分語りのみで貢献が曖昧

答え方の型(PREP+合致)
結論 → 理由 → 具体 → 志望先への合致

  • 例:「結論:接遇と正確性を活かし、医療現場で患者さんに安心を提供したいからです。理由:前職で… 具体:受付での復唱・Wチェック… 合致:貴院は〇〇の患者層で、私の△△が役立つと考えています。」

例文(そのまま調整OK)

「患者さんが不安なく受診できる環境づくりに関わりたいと考え、医療事務を志望しました。前職では窓口対応と現金管理で“声出し確認”と“相互チェック”を徹底し、会計差異ゼロを半年継続しました。〇〇科の患者層が多い貴院では、ゆっくり・要約・復唱の接遇を軸に、受付導線の混雑緩和に貢献したいと考えています。」

NG例

  • 「家から近い」「安定していると聞いた」だけで終わる

  • 医療事務の具体的貢献(接遇・正確性・守秘)が語れない

【経験・スキル】“何がどこまでできるか”

質問例(2問)
3. これまでの業務経験・PCスキルを教えてください。
4. 電子カルテやレセプトはどの程度扱えますか?

自己棚卸しシート

項目 経験レベル 補足・証拠
受付・初再診・電話 未/初/中/上 1日〇名対応、クレーム〇件を〇分以内解決 など
会計・金銭管理 未/初/中/上 差異ゼロ〇ヶ月、締め処理時間の短縮実績
レセプト(算定・返戻) 未/初/中/上 返戻率△%→□%改善
EMR/ORCA/レセコン 未/初/中/上 ベンダ名・操作範囲
PC(Excel/Word) 未/初/中/上 関数/テンプレ/差し込み 等

例文

「受付と会計を中心に、1日平均120名の来院に対応していました。現金締めは声出し・相互チェックで差異ゼロを6ヶ月継続。電子カルテは〇〇社、レセコンは△△社を使用し、初再診・加算の一次確認とレセプト時の二次確認で返戻率を3.2%→1.5%に改善しました。」

NG例

  • ベンダー名・操作範囲が曖昧

  • 数字や範囲(頻度・規模)が無い

【患者対応】“安心をつくる接遇・クレーム対応”

質問例(2問)
5. 患者さん対応で心がけていることは?
6. 苦情を受けたとき、どう対応しますか?

クレーム対応ミニ手順(PACE)

  • Pause:遮らず最後まで聴く

  • Acknowledge:不便への共感を言語化

  • Clarify:事実・要望を短文で確認

  • Execute:代替案を提示し、実行→報告

例文(エピソード型:STAR)

S/T:待ち時間が長く怒っている患者さんに対し、
A:まず静かな場所でお話を伺い、待ち時間の理由を要約・復唱。診察優先度を確認し、検査手順の先行案内を提案。
R:その場で納得いただき、以後の来院でも受付での説明希望をメモ化し再発を防止。

NG例

  • その場しのぎの謝罪だけ/事実確認がない

  • 医師看護師への連携なく独断で判断

【働き方】“残業・シフト・土日・時間制約”

質問例(2問)
7. 残業やシフト勤務に対応できますか?
8. 勤務可能な曜日・時間帯は?

可否の伝え方テンプレ

  • 原則可月□回まで可要相談不可(代替案提示)

希望と代替案の整え方

項目 伝え方 代替案の例
平日遅番 月2回まで可 月初レセ期間は増枠対応可
土曜午前 原則可 学校行事時は前月申請
19時以降 不可 30分前後の前倒し・早番増で貢献

例文

「平日遅番は月2回まで対応可能、土曜午前は原則対応できます。月初のレセ期間は残業にも柔軟に対応します。一方で19時以降は家庭の都合で難しいため、早番やピーク時間の受付増員で貢献します。」

NG例

  • 可否が曖昧/“状況によります”だけ

  • 不可のまま代替案が無い

【協調性・連携】“チームで働けるか”

質問例(2問)
9. チームで工夫して改善した事例は?
10. 意見が合わない人との協働は?

DESCで建設的に

  • Describe:事実を短文で

  • Express:感情・影響を簡潔に

  • Specify:具体的提案

  • Consequences:良い結果の提示

例文

「受付と会計のピーク分散のため、11:00〜11:30は会計1名増員・受付2名体制に変更。平均待ちを15分→8分へ改善し、昼のオペレーションが安定しました。」

NG例

  • 人物評価(好き嫌い)に終始

  • 根拠・数字がない

【長期就労・キャリア】“続けられるか・伸びるか”

質問例(2問)
11. どのくらいの期間働く想定ですか?
12. 入職後の目標(30/60/90日)は?

30/60/90日プラン(テンプレ)

  • Day30:導線・運用把握/受付・会計を単独で安定運用

  • Day60:クラーク補助・レセ一次確認に着手/返戻原因のパターン化

  • Day90:返戻率改善の小さな施策(手順書・チェック表)提案→実装

例文

「少なくとも3年以上、受付〜レセプトまで一通り担える人材を目標にしています。90日以内に返戻率の主要因を洗い出し、Wチェック表の提案まで行いたいです。」

NG例

  • “様子を見て”だけ/成長計画がない

  • 短期前提の発言

【転職理由】“ネガをポジに変換できるか”

質問例(2問)
13. 前職を辞めた理由は?
14. 前職の学びを当院でどう活かしますか?

答え方の型(事実→改善→学び→再現)

  • 事実は短く/他責にしない/学びを具体化/志望先での再現を宣言

例文(良い例)

「体制変更で受付以外の兼務が増え、接遇と会計の品質を両立できない時期がありました。そこでチェックリストと声出し確認を提案し、差異ゼロを継続。より患者対応に集中できる環境で、同様の改善を広げたいと考え、貴院を志望しました。」

NG例

  • 給与・人間関係の不満を詳細に語る

  • 前職批判のみで学びが無い

【繁忙・ミス対応】“ストレス耐性と再発防止”

質問例(2問)
15. 忙しいとき、何を優先しますか?
16. ミスが起きた時の対応は?

優先順位フレーム(ATO)

  • Assess:患者安全・医師指示・緊急性

  • Triage:受付列/電話/会計の分担再編

  • Organize:一時保留の基準(例:会計≥受付≥電話折返し)

再発防止(ミス後の3点セット)

  • ①事実と影響の即時共有

  • ②原因の一次特定(人/手順/環境)

  • ③チェック表・二重確認・メモ化の更新

例文

「繁忙時は患者安全と医師の診療効率を最優先に、受付→会計→電話の順に再配置します。ミスが出た場合は事実共有を最優先し、原因を特定後に手順へ反映。チェックリストを更新し同種ミスを防ぎます。」

NG例

  • “気をつけます”で終わる

  • 共有が遅い/個人で抱え込む

【逆質問】“印象が上がる質問/下がる質問”

好印象の逆質問テンプレ

  • 運用理解:「初診のピーク時間帯と体制を教えてください。繁忙時間の役割分担を早く合わせたいです。」

  • 貢献提案:「返戻の多いパターンがあれば、入職後の教育で重点化したいです。直近の傾向はありますか?」

  • 成長意欲:「レセプトの一次確認に入るまでの目安期間と、評価の観点を教えてください。」

避けたい質問

  • 休暇・給与など待遇のみを序盤から深掘り

  • HPに明記の事項をそのまま再質問

逆質問“型”

現状把握(課題)→ 自分の強み → 小さな提案(初期アクション)

よくある質問Q&A10選

Q1:未経験でも採用の可能性はありますか?
A. あります。接遇力・正確性・継続性を評価されやすく、30/60/90日の成長計画や学習中の内容(受付導線・会計手順・レセ基礎)を具体的に語れると合格率が上がります。

Q2:資格は必須ですか?
A. 必須でない職場も多いですが、医療事務や調剤事務などの基礎資格、もしくは受験予定の明示はプラス評価です。

Q3:ブランクが長いのですが不利になりますか?
A. 不利と断定はされません。最新のレセ・電子カルテ運用に追いつく計画(用語復習・操作練習・院内手順の把握)を示すことが重要です。

Q4:年齢が気になります。何歳までが有利ですか?
A. 年齢よりも“再現性のある行動”が評価されます。復唱・Wチェック・個人情報配慮など、品質を担保する習慣を具体例で伝えましょう。

Q5:志望動機がうまく言えません。どう組み立てればいいですか?
A. 「結論→理由→具体例→この院での合致」の順が有効です。患者層・診療科の特徴と、ご自身の強み(接遇・正確性・改善提案)を結びつけてください。

Q6:逆質問は何を聞けば好印象ですか?
A. 運用理解・貢献提案・成長意欲の3軸が安全です(例:ピーク時間の体制、返戻の多いパターン、一次確認に入るまでの目安)。

Q7:医療事務の転職面接で聞かれることは具体的に何がありますか?
A. 志望動機、経験・PCスキル、患者対応、残業・シフト、協調性、長期就労、転職理由、繁忙時の優先順位、ミス対応、逆質問などが頻出です。

Q8:前職の退職理由はどう答えるのが正解ですか?
A. 事実は短く、改善行動と学びを示し、志望先で再現したいことを宣言します。他責や詳細な不満は避けましょう。

Q9:残業や土曜が難しい場合の伝え方は?
A. 「不可」だけで終わらせず、月○回の対応可や早番増・ピーク帯確実対応などの代替貢献をセットで提示します。

Q10:服装・マナーで気をつける点は?
A. ダーク系スーツ、派手な装飾は避ける、10〜15分前到着、入退室の所作は丁寧に。書類は両手で受け渡し、個人情報の扱いに配慮します。

医療事務の転職面接で聞かれること20選|受かる人の答え方・例文まで徹底解説のまとめ

  • 医療事務の転職面接の評価軸は 接遇力・正確性・継続性。この3点を具体行動(復唱/Wチェック/個人情報配慮)で語れると強い。

  • 志望動機は 結論→理由→具体例→志望先との合致(PREP+合致)で、患者層・診療科の特徴と自分の強みを結びつける。

  • 経験・スキルは 数値・範囲・頻度・ベンダー名(電子カルテ/レセコン)で“測れる形”に言い換える。

  • 患者対応・クレームは PACE(聴く→共感→確認→実行)、事例説明は STAR(状況→課題→行動→結果) で簡潔に。

  • チーム連携・改善は DESC で建設的に提案し、待ち時間・返戻率 など“見える数字”で効果を示す。

  • 勤務条件は 可/月◯回まで可/要相談/不可 を明確化し、代替貢献(早番増・ピーク帯対応) をセットで提示。

  • 30/60/90日プラン を用意し、レセ一次確認→返戻要因の特定→チェック表提案までの成長計画を示す。

  • 退職理由は 事実→改善→学び→志望先での再現。他責や不満の詳細は避ける。

  • 逆質問は 運用理解/貢献提案/成長意欲 の3軸(例:ピーク体制、返戻の多いパターン、一次確認の到達目安)。

  • 本記事の20問で 頻出テーマ(転職 面接 聞かれること 医療事務) を網羅的に押さえ、意図→型→例文 を使って即準備できる。

【本記事の関連ハッシュタグ】

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